地面師らに計10億円の賠償命令 積水ハウスの55億円詐欺被害で

11/27 18:21

 積水ハウスが購入代金をだまし取られた東京都品川区の土地=2017年9月

 積水ハウスが地面師グループに架空取引で土地購入代金55億円余りをだまし取られた事件を巡り、同社がグループの10人に損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は27日、主犯格とされた内田マイク受刑者(71)ら5人に、計10億円の支払いを命じた。

 積水ハウスは事件に関わった計10人を提訴。請求内容を認めたほかの5人については東京地裁が賠償を命じており、争った内田受刑者ら5人の審理が分離されていた。

 内田受刑者らは「共謀していない」などと主張していたが、神谷厚毅裁判長は「不動産の所有者に成り済まし、金銭を詐取すると認識しながら関与した」などとし、「共同不法行為が成立する」と判断した。

この記事をSNSで伝える:

  • X
  • facebook
  • line