岩屋毅外相は27日、先進7カ国(G7)外相会合出席などイタリアでの日程を終え、羽田空港に帰国した。価値観を共有するG7連携の重要性を確認、各国外相らとの関係構築に注力した。12月下旬には日本外相として昨年4月以来となる中国訪問を調整。トランプ次期米大統領の就任を来年1月に控え、外交手腕が問われることになる。
「G7の力強い結束を確かめ、各国外相と信頼関係を構築できたのは貴重な財産だ」。岩屋氏は現地時間の26日、記者団にイタリア訪問の成果を強調した。
12月訪中が実現すれば、日中間のハイレベル対話本格化の機会となる。日本産水産物輸入の再開へ道筋を付けられるかどうかが焦点だ。