日本百貨店協会が23日発表した4月のインバウンド(訪日客)による免税売上高は、前年同月比26・7%減の439億円となり、2カ月連続でマイナスだった。購買客数は4月として過去最高だったが、円高傾向で高額品が買い控えられ、1人当たりの購買単価が減少した。
全国の百貨店売上高(既存店ベース)は、4・5%減の4232億円だった。前年割れは3カ月連続。高級ブランドのバッグや靴が苦戦し、身の回り品が14・1%減だった。天候が不安定で、主力の衣料品も低迷した。
地区別では、免税売り上げ減の影響で、都市部でマイナス幅が大きかった。協会の担当者は「訪日客数は増える傾向にあり、免税売上高は長期的には増加するだろう」と説明した。