将棋の第73期王座戦5番勝負第1局は4日、シンガポールで指され、後手の藤井聡太王座(23)=竜王・名人・王位・棋聖・棋王・王将との七冠=が66手で挑戦者の伊藤匠叡王(22)を破って先勝した。藤井王座の海外対局は2023年、ベトナムでの棋聖戦5番勝負以来2度目。
藤井王座は今シリーズ、3連覇を目指す。伊藤叡王は24年6月の叡王戦5番勝負で当時、全八冠を保持していた藤井王座を3勝2敗で破り、初タイトルを奪取、王座初獲得を狙う。第2局は18日に神戸市で行われる。
今回の海外対局は、シンガポールの独立60年を記念した文化交流事業の一環として実施された。(共同)