双葉町がJR双葉駅東側に整備する公設民営の商業施設のうち、町役場に隣接した建物の建設工事の安全祈願祭が12日、現地で行われた。建物は来年6月に完成する予定で、イオン東北(秋田市)がスーパーを運営することが決まっている。
祈願祭では伊沢史朗町長や施工者の田中建設の関係者ら約20人が工事の無事を願った。役場近くの建物の面積は約300平方メートルで、イオンが食料品や日用品など地域のニーズに合わせて商品をそろえる。町内で生鮮食品などを扱う小売店の開業は原発事故後初めてとなることから、買い物環境が向上する。
双葉町の商業施設を巡っては、スーパーに加え、国道6号沿いの町体育館跡地に飲食店が入居する建物が建設される。伊沢町長は「JR双葉駅の東側ににぎわいを創出していく取り組みのスタート。一つ一つ着実に整備を進めることで、帰還や移住につなげていきたい」と語った。