東京電力は26日、福島第1原発にたまる処理水の本年度5回目となる海洋放出を始めた。通算9回目で、10月14日までに約7800トンを海に流す。
東電によると、26日午前11時59分に処理水に含まれる放射性物質濃度が放出の基準を満たしているかどうかを確かめる「測定・確認用タンク」から、処理水を移送する作業を始めた。処理水を大量の海水で薄め、海底トンネルを通じて沖合約1キロ地点から流している。
東電は本年度、7回に分けて計約5万4600トンの放出を計画している。
これまでに、周辺の海水に含まれるトリチウム濃度に異常は確認されていない。