東京電力は2日、福島第1原発で出た処理水の海洋放出に伴う風評被害などを受けた事業者への賠償について、9月25日現在で約260件、計約420億円を支払ったと発表した。前回発表した8月28日時点から約60件、計約90億円増えた。
東電によると、9月25日現在で約3千件の問い合わせがあり、約650件の請求を受けた。
原発事故に伴う国の賠償基準「中間指針」の第5次追補を踏まえた追加賠償については、9月30日現在で対象者約148万人のうち約130万人への支払いが完了した。東電は11月6、7日に広野町公民館で臨時相談窓口を開設し、請求手続きに関する相談に応じるなどして賠償を進める。