石破首相、いわきで第一声 雇用創出の「海業」つくる 衆院選

10/16 08:40

選挙戦のスタートに小名浜魚市場脇を選び、第一声を上げる石破首相=15日午前11時、いわき市

 衆院選が公示された15日、石破茂首相(自民党総裁)は、福島県いわき市の小名浜魚市場脇で第一声を放った。首相は、本県沿岸での水揚げ量が東日本大震災前の水準まで回復していない現状に触れ「もう一度復活させるため、世界中から魚を求めて人々がやってくるような新たな雇用を創出する『海業(うみぎょう)』をいわきからつくっていく」と強調した。

 首相の第一声を巡っては地震や記録的豪雨で被災した石川県能登地方で行われるとの観測があった。首相は「能登とともに、新しい日本の再生に懸けるわれわれの思いを、小名浜から上げる」と本県を第一声の地に選んだ理由を説明した。

 自民の派閥裏金事件にも言及し「深い反省の下、この選挙に臨む」と決意を示した。日本創生のための選挙と位置付けたとした上で「必ずもう一度新しい日本をつくる」と語った。

 震災後の衆院選では、民主党政権だった2012年に当時の野田佳彦首相、自公政権では14年と17年に当時の安倍晋三首相、21年には当時の岸田文雄首相がそれぞれ県内で第一声を上げている。

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