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聖光・管野、火消し完璧 秋季高校野球東北大会

10/13 08:50

【能代松陽―聖光学院】6回途中から登板し、無失点に抑えた聖光学院のエース管野=ヨークいわきスタジアム

 来春の選抜高校野球大会出場につながる第77回秋季東北地区高校野球大会は12日、ヨークいわきスタジアム(いわき市)とあづま球場(福島市)で開幕し、初日は1回戦2試合と2回戦4試合が行われた。2回戦で本県第1代表の聖光学院は能代松陽(秋田第2代表)に5―1、本県第2代表の東日大昌平は東北学院榴ケ岡(つつじがおか)(宮城第3代表)に11―7で勝利した。本県第3代表の学法石川は1回戦で久慈(岩手第3代表)に2―7で敗れた。

 第2日の13日は2回戦4試合が行われる。聖光学院は15日の準々決勝第2試合(午後0時30分開始予定)で仙台育英(宮城第1代表)と、東日大昌平は16日の準々決勝第1試合(午前10時開始予定)で青森山田(青森第1代表)と対戦する。会場はいずれもヨークいわきスタジアム。

 管野「ランナーがいる時の方が得意」

 エースの強心臓っぷりは東北大会でも健在だ。六回、同点に追い付かれ、なお2死一、三塁のピンチで聖光学院の背番号1がマウンドに向かった。「ランナーがいる時の方が得意なんです」と管野蓮(2年)。言葉通り、相手5番打者を右飛に打ち取って反撃の芽を摘んだ。

 県大会では準決勝、決勝とも走者を背負った場面で登板し、いずれも抑えていた。「ピンチでマウンドに行くとアドレナリンが出るみたい」と斎藤智也監督。火消しを託した指揮官の起用にこの日も応えた。

 七回以降も完璧な投球だった。直球を軸に丁寧にコースを突き、凡打の山を築いた。県大会で課題に挙げた変化球も投げ込みで精度を高め、「低めに投げることができた」。最後の打者をカットボールで仕留めると、思わず表情がほころんだ。

 投手陣が奮闘した一方で、残塁15と打線はつながりを欠いた。「(選手は)攻略できるという期待感が強かった。そのバチが当たった」と指揮官は厳しい表情だった。次戦は宮城王者の仙台育英が立ちはだかる。この日3打点を挙げた遠藤颯斗(2年)は「相手を見て自分たちの野球を変えたら勝つ資格はない。全員でやりきる」と気を引き締めた。(熊田紗妃)

◎ーーあづま球場ーー◎

2回戦 1 2 3 4 5 6 7 8 9
東北榴ケ岡 1 0 2 0 2 0 2 0 0 7
東日大昌平 1 1 3 0 1 3 1 1 X 11

(試合終了)

◎ーーあづま球場ーー◎

1回戦 1 2 3 4 5 6 7 8 9
久慈 0 0 0 0 1 4 0 1 1 7
学法石川 0 0 0 0 0 0 0 1 1 2

(試合終了)

◎ーーヨークいわきスタジアムーー◎

2回戦 1 2 3 4 5 6 7 8 9
聖光学院 0 0 0 0 1 0 2 2 0 5
能代松陽 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1

(試合終了)

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