来春の選抜高校野球大会出場につながる第77回秋季東北地区高校野球大会は12日、ヨークいわきスタジアム(いわき市)とあづま球場(福島市)で開幕し、初日は1回戦2試合と2回戦4試合が行われた。2回戦で本県第1代表の聖光学院は能代松陽(秋田第2代表)に5―1、本県第2代表の東日大昌平は東北学院榴ケ岡(つつじがおか)(宮城第3代表)に11―7で勝利した。本県第3代表の学法石川は1回戦で久慈(岩手第3代表)に2―7で敗れた。
第2日の13日は2回戦4試合が行われる。聖光学院は15日の準々決勝第2試合(午後0時30分開始予定)で仙台育英(宮城第1代表)と、東日大昌平は16日の準々決勝第1試合(午前10時開始予定)で青森山田(青森第1代表)と対戦する。会場はいずれもヨークいわきスタジアム。
管野「ランナーがいる時の方が得意」
エースの強心臓っぷりは東北大会でも健在だ。六回、同点に追い付かれ、なお2死一、三塁のピンチで聖光学院の背番号1がマウンドに向かった。「ランナーがいる時の方が得意なんです」と管野蓮(2年)。言葉通り、相手5番打者を右飛に打ち取って反撃の芽を摘んだ。
県大会では準決勝、決勝とも走者を背負った場面で登板し、いずれも抑えていた。「ピンチでマウンドに行くとアドレナリンが出るみたい」と斎藤智也監督。火消しを託した指揮官の起用にこの日も応えた。
七回以降も完璧な投球だった。直球を軸に丁寧にコースを突き、凡打の山を築いた。県大会で課題に挙げた変化球も投げ込みで精度を高め、「低めに投げることができた」。最後の打者をカットボールで仕留めると、思わず表情がほころんだ。
投手陣が奮闘した一方で、残塁15と打線はつながりを欠いた。「(選手は)攻略できるという期待感が強かった。そのバチが当たった」と指揮官は厳しい表情だった。次戦は宮城王者の仙台育英が立ちはだかる。この日3打点を挙げた遠藤颯斗(2年)は「相手を見て自分たちの野球を変えたら勝つ資格はない。全員でやりきる」と気を引き締めた。(熊田紗妃)
◎ーーあづま球場ーー◎
2回戦 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
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東北榴ケ岡 | 1 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 7 |
東日大昌平 | 1 | 1 | 3 | 0 | 1 | 3 | 1 | 1 | X | 11 |
(試合終了)
◎ーーあづま球場ーー◎
1回戦 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
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久慈 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 0 | 1 | 1 | 7 |
学法石川 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 2 |
(試合終了)
◎ーーヨークいわきスタジアムーー◎
2回戦 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
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聖光学院 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 2 | 0 | 5 |
能代松陽 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
(試合終了)