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県立高募集定員300人減 25年度、6校で1学級ずつ削減

10/12 08:45

 県教委は2025年度の県立高全日制の募集定員について、少子化の影響などを踏まえ、計67校で前年度と比べて300人減少の1万1580人とすることを決めた。伊達や須賀川創英館など6校で各1学級(40人)を削減する。

 県庁で11日に開いた定例会で決めた。学級が削減されるのは伊達、須賀川創英館、白河、会津西陵の普通科、南会津と相馬総合の総合学科。

 県教委によると、来年3月に県内の中学校を卒業する生徒は前年より447人少ない1万4778人と見込まれており、各地区の中学校を卒業する生徒数や、近年の志願状況に沿って総合的に考慮した。白河を除く5校は県立高校改革の前期実施計画(2019~23年度)で統合したものの生徒数の減少が続き、伊達は2年連続で学級を削減する。白河は後期実施計画(24~28年度)で学級減の対象校だった。

 専門校の喜多方桐桜は、1学級を従来の40人から35人編制に変更する。専門校での35人学級の導入は初めて。同校は機械、電気・電子、建設、経営マネジメントの4学科があり、1学科1学級体制。近年は会津地区の中学生の減少や募集定員に満たない状況が続いており、定員は削減するものの、専門的な学びの機会を確保するため学級数は維持する。県教委は「人口減少や志願状況を総合的に判断し、今後も専門校での35人学級編制の導入を検討していく」(高校教育課)とした。

 郡山、探究科80人募集 普通科とともに単位制

 県立高校改革の一環として、いわき総合と好間を統合して来年度新設する「いわき総合」は単位制の総合学科6学級となり、240人を募集する。

 統合は後期実施計画(2024~28年度)に基づく。従来のいわき総合・総合学科5学級と好間・普通科2学級の計7学級からは1学級減となる。

 また郡山は、普通科と来年度新設する探究科を単位制に転換。普通科160人、探究科80人を募集する。

 生徒の興味や関心、進路希望に対応し、多様な学習内容を選択できる環境にするのが狙いで、これまでの普通科5学級・英語科1学級から、普通科4学級・探究科2学級に改編する。探究科では独自の「総合的な探究の時間」を授業に取り入れ、課題を発見、解決する能力などを育成する。

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