上杉謙太郎氏、無所属で福島3区出馬へ 衆院選、自民県連が支援

10/14 07:30

上杉謙太郎氏

 15日公示、27日投開票で行われる衆院選で、自民党前職の上杉謙太郎氏(49)=2期=は13日、福島市で記者会見し、福島3区に無所属で立候補すると表明した。12日に出馬を辞退した自民前職の菅家一郎氏(69)の後任として、党県連の出馬要請を受諾した。派閥裏金事件による非公認で揺れた福島3区は、公示まで2日という瀬戸際で対決の構図が固まった。

 上杉氏は記者会見で、出馬を決断した理由について、非公認を受けて無所属での立候補を予定していた菅家氏の不出馬で福島3区の自民系候補が不在となったことを挙げ「3区に責任を持つ者として有権者の皆さまにおわびし、不記載問題などについて直接審判を受けたい」と語った。

 旧安倍派の上杉氏は、政治資金収支報告書に不記載があったとして党則上の処分に当たらない幹事長注意を受け、10日には不記載の責任を取るとして比例東北ブロックからの出馬を断念した。小選挙区に立候補することについては、比例は党が審判を受ける場で自らの審判は受けられないと説明。「今回はけじめを取る選挙。小選挙区では、駄目なら名前を書いてもらえない。選挙をすることがけじめや責任、みそぎだと思っている」と述べた。

 党の公認手続きに間に合わず、上杉氏は無所属での立候補となる。公示までの準備期間がほとんどないため自身が選挙対策本部長を務める予定だった菅家氏の態勢を引き継ぎ、党県連の支援を受けながら選挙戦に臨む考えだ。上杉氏は神奈川県茅ケ崎市出身。早稲田大社会科学部卒。2017年の衆院選で初当選し、外務政務官などを務めた。

 福島3区には、立憲民主党の前職小熊慎司氏(56)=4期、共産党の新人唐橋則男氏(63)が立候補を予定している。

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