福島市渡利のごみ焼却施設「あぶくまクリーンセンター」の建て替え工事が、12月から始まる。新施設は2028年4月に稼働予定で、焼却容量は人口減を見据え現施設の半分(1日120トン)に縮小。再エネ設備や人工知能(AI)のシステムを取り入れ、二酸化炭素(CO2)排出量の削減や効率的な運営につなげる。
新施設の建設予定地で8日、安全祈願祭が行われた。新施設は延べ床面積8312平方メートル。現施設とヘルシーランド福島との間に、2炉を備えた5階建ての焼却工場や3階建ての管理棟を造り、完成後に現施設を解体する。設計や建設、運営を一括して民間事業者に委託する「DBO」方式を採用している。
センターは1988年に稼働し、老朽化が進んでいた。新施設稼働後の市内のごみ焼却容量は「あらかわクリーンセンター」(1日220トン)と合わせて340トンとなる。祈願祭では、木幡浩市長がくわ入れし「ごみ減量化の取り組みも一丸となって進めていく」と述べた。