【新まち食堂物語】杉乃家・二本松市 新天地で浪江の味守る

11/03 09:00

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二本松市で13年以上にわたり、家族で力を合わせて「杉乃家」ののれんを守り続ける(左から)勇慈さん、輝男さん、春子さん(吉田義広撮影)
大堀相馬焼の皿にたっぷりと盛られた「なみえ焼そば」と、カツと納豆を卵でとじた浪江町時代からの人気メニュー「必勝かつ丼」

 東京電力福島第1原発事故により古里の浪江町から避難し、新天地の二本松市に店を構えはや13年。町民のソウルフード「なみえ焼そば」の食欲をそそるソースのにおいが立ちこめる中、昼食時や休日には行列ができるほどの来客であふれる。  創業は1976年。「7人きょうだいで家が貧しかったので自分の店を持ち、早く家族を養いたかった」。店主の芹川輝男さん(75)は中学卒業後、親元を離れ、千葉県で会社勤めの傍ら...

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