東京電力は4日、福島第1原発にたまる処理水の本年度6回目の海洋放出を完了したと発表した。処理水放出は昨年8月の開始以降、通算10回目。放出量は7837トン、放射性物質トリチウム総量は約2・4兆ベクレルで、東電などが実施している周辺海域でのモニタリング(監視)で、異常は確認されなかった。
今回は10月17日に始まった。本年度の6回で計4万7140トン、トリチウム総量計10・3兆ベクレルの処理水を流した。東電は本年度、今回を含めて7回に分けて計約5万4600トンの処理水放出を計画している。次回は来年2~3月中に放出を開始する予定。次回までは設備を止めて、処理水の移送や希釈などに関する設備を点検する。