パン粉製造のライオンフーヅ(さいたま市)は、郡山市熱海町の郡山西部第1工業団地に新工場を整備する。同社の本県への進出は初めてで、2028年4月の操業開始を目指す。操業から3年間で地元を中心に40人程度の新規雇用を計画している。
同社は冷凍食品や外食向けなど業務用のパン粉を製造している。パン粉製造では約110年の歴史を持つ老舗。生産能力を増強するため、岩手県の東北工場、茨城県の関東工場に続く3カ所目の国内工場として整備する。
今回取得した土地は同団地第2期工区の一角にある約2.2ヘクタール。新設する工場の延べ床面積は6000平方メートルで、来秋ごろの着工を予定している。
22日、郡山市役所で土地売買契約締結式が行われ、同社の宮崎恵太社長、椎根健雄市長が契約書を交わした。宮崎社長は「郡山は交通の結節点で、新潟など各方面に行きやすい。一日も早く工場を整備し、地の利を生かして生産能力を高めていきたい」と抱負を語った。椎根市長は「新設により、雇用も生まれる。これから一緒に歩めるよう、市としてもバックアップをしていく」と期待を込めた。