福島市北部の「福商通り」沿いに「生きた味 つつみ」という文字が見える建物がある。今年創業45周年を迎え、家族で営む食堂だ。「自分だけじゃここまでやって来られなかった」。店主の後藤春夫さん(74)がしみじみと話す言葉には、ともに困難を乗り越えてきた家族や店の味を愛し続けてくれる地元客への感謝の思いがにじむ。 「いらっしゃいませ」。テーブル掛けで30席ほどの店内に、妻弘子さん(73)の声が響く。...
この記事は会員専用記事です
残り1,372文字(全文1,572文字)
続きを読むには「みんゆうプラス」の会員登録もしくは
「福島民友新聞購読」の申し込みが必要です。
