自民党福島県連は24日、福島市で議員全員協議会を開き、県連運営の要となる幹事長に鈴木智氏(52)=いわき市、4期=の就任を内定した。鈴木氏は残る三役ポストの総務会長に先崎温容氏(51)=田村市・田村郡、4期、政調会長に佐々木彰氏(60)=伊達市・伊達郡、3期=の起用を内定した。31日の総務会で新体制を正式決定する。
新幹事長に決まった鈴木氏は、政調会長のほか幹事長を補佐する筆頭副幹事長など要職を歴任した。政調会長として本県初の議員提案条例である県農業・農村振興条例の改正を主導するなど政策全般に精通。県内事情にも明るく、全会一致で幹事長に選出された。
県議会最大会派のかじ取り役となる新執行部は、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から来年3月で15年の節目を迎える本県の復興に加え、急激に進む人口減少や物価高騰対策など喫緊の課題への対応が迫られる。また党の裏金問題で失墜した県民からの信頼回復は急務で、併せて来年予定される知事選や今後の国政選挙に向けた態勢構築などが求められる。
鈴木氏は報道陣の取材に「県民の立場にしっかりと寄り添い、復興・創生の二つの大きな目標に取り組んでいく」と意気込みを語った。
県会議長候補・矢吹貢一氏、副議長候補・佐藤雅裕氏
自民党県連は24日の議員全員協議会で、役員人事と連動する県議会人事も協議し、議長候補に幹事長の矢吹貢一氏(70)=いわき市、4期、副議長候補に総務会長の佐藤雅裕氏(59)=福島市、4期=を内定した。
自民は、議員定数58から欠員1となっている県議会で単独過半数を占める状況にあり、引き続き正副議長ポストを独占する方針だ。
正副議長の任期は4年だが、慣例で2年で交代している。正副議長選は11月12日に開催予定の臨時会で行われる見通し。
