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南会津強盗致傷、ベトナム国籍2被告に懲役13年 福島地裁判決

2025/10/30 07:45

 南会津町など福島県を含む4県の山間部で昨年4~5月、住宅に侵入し現金を奪ったなどとして強盗致傷などの罪に問われた、いずれもベトナム国籍で群馬県藤岡市、無職の男(27)と住所不定、無職の男(24)の裁判員裁判判決公判は29日、福島地裁で開かれ、島田環裁判長は2人にそれぞれ懲役13年(求刑懲役14年)を言い渡した。

 島田裁判長は判決理由で、山間部の人気のない高齢1人暮らしの民家を狙い就寝中の被害者の手足を縛って刃物で脅すなどしており「極めて危険で、地域に大きな不安を与える悪質な行為」と指摘。被害者の精神的苦痛などを踏まえ「被害結果は重く、被害金額やけがの程度のみを捉えて軽いとは評価できない」とした。

 判決によると、2人は共謀し昨年4月30日~5月14日、南会津町などの住宅計4軒に押し入り、刃物で脅して住人の手足を縛り、現金計約27万円などを奪った。長野県松本市と南会津町の住人に対しては縛った際に手首などに7日間のけがをさせた。さらに奪ったキャッシュカードで40万円を引き落とした。

 27歳の男は島田裁判長が判決理由を読み上げている最中に裁判官席を指さしながら大声を出し、退廷を命じられた。男は初公判でも同様の理由で退廷を命じられていた。

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