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ドローン調査を延期、動作確認中にトラブル 福島第1原発3号機

2025/12/05 07:30

 東京電力は4日、超小型ドローンを使った福島第1原発3号機の内部調査を延期すると発表した。ドローンを離着陸地点まで動かす装置の動作確認中にトラブルが起きたため、予定していた5日までの着手を断念した。原因不明で調査開始のめどは立っていない。

 東電によると、調査では専用の装置を遠隔操作してドローンを載せた発着台を押し込み、原子炉格納容器内の離着陸地点まで運ぶ計画だった。発着台を押し込む距離は約4.5メートル。1日午前に装置の動作確認をしていたところ、残り約1.5メートルの地点から発着台が進まなくなることが判明した。東電は障害物がないかや装置の不具合の有無を調べたが、原因は特定できていない。

 東電は3号機の内部調査で、ドローンを使って格納容器内の状況を撮影し、溶け落ちた核燃料(デブリ)の本格的な取り出しに向けた情報を集めたい考え。当初は10月にも調査を開始する方針を示していたが、格納容器内の水位計が正常に機能しているかを確認するため作業が一時中断した影響などで遅れていた。

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