キリンHD、ファンケル買収へ 健康事業拡大へ子会社化目指す

06/14 19:20

 キリンホールディングス(HD)は14日、健康食品大手のファンケルに株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。約33%保有している株式を買い増して年内に完全子会社化を目指す。キリンHDは国内の酒類市場の縮小が見込まれる中で、健康関連事業の拡大を進める。

 買い付けは1株当たり2690円で今月17日から7月29日まで実施し、買収額は約2200億円を見込む。ファンケルは14日、TOBに賛同を表明した。

 両社は2019年に資本業務提携を結び、サプリメントや飲料などの商品を販売してきた。子会社化で販路の拡大や海外事業の強化を見込む。TOBが成立すれば、ファンケルは上場廃止となる見通し。

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