無資格スタッフが着手金の額決定　元議員の弁護士法違反事件

　詐欺事件の被害金返還請求の依頼を巡り、弁護士法違反容疑で元衆院議員の弁護士今野智博容疑者（４８）＝埼玉県深谷市＝ら１１人が逮捕された事件で、依頼者からの着手金の額を、逮捕された無資格のスタッフが決めるケースが多数あったことが１４日、捜査関係者への取材で分かった。

　今野容疑者は１０人に自身の名義を貸した弁護士法違反（非弁護士との提携）容疑で、１０人は同法違反（非弁活動）の疑いで１２日に逮捕された。警視庁捜査２課は、今野容疑者が業務にほとんど携わらず、着手金の約１割を名義貸し料として得ていたとみて調べる。