【エルサレム共同】イスラエル軍は17日、地上作戦を進めるパレスチナ自治区ガザ最南部ラファで、四つあったハマスの大隊のうち半数を解体したと発表した。数週間で作戦目的を達成できるとの認識を示した。ラファを「ハマスの最後のとりで」と位置付けるイスラエルの作戦後の出方が注目される。
一方、ハーレツ紙は治安筋の話として、イスラエル政府は戦闘終了後に関する指示をまだ軍に出していないと報じた。
軍は、残るハマス大隊の隊員が難民キャンプや、住民退避先の「人道地区」に逃げたとの見方を示した。「軍がその地域への爆撃を避けるとみているのだろう」とし、攻撃をいとわない姿勢をちらつかせた。
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は、ラファに依然として6万5千人が残っているとの推計を明らかにした。軍が地上作戦を始める前、ラファにはガザ各地から避難民が密集していた。
軍は17日、レバノン南部で親イラン民兵組織ヒズボラへの攻撃を続け、幹部を殺害したと発表した。ロケット弾や無人機を使った対イスラエル攻撃に関わった人物だとしている。