【マニラ共同】フィリピンのベルサミン官房長官は13日、ドゥテルテ前大統領が進めた薬物犯罪対策「麻薬戦争」を巡り、警察による容疑者の超法規的殺害を捜査する国際刑事裁判所(ICC)が逮捕を請求した場合、フィリピン司法当局には協力する義務があると表明した。ドゥテルテ氏逮捕の可能性が出てきた。
マルコス政権がICCへの協力姿勢を公に示したのは初めて。これまでマルコス大統領は国内でのICCの管轄権を認めず、ICCがドゥテルテ氏に逮捕状を出しても執行させない考えを示していた。
ドゥテルテ氏は13日の下院公聴会で「ICCには明日にでも、ここに来て捜査を始めてほしい」と発言した。