阪急阪神ホールディングスは18日までに臨時報告書を開示し、14日の定時株主総会で角和夫会長の取締役選任案に対する賛成率が57・45%だったと明らかにした。前年の90・46%から大きく低下し、可決に必要な過半数を何とか確保するにとどまった。子会社の阪急電鉄が運営する宝塚歌劇団で昨年9月に所属俳優が急死した問題に、適切な対応ができていないとの批判が出ていた。
関東財務局へ17日付で提出した。14日の総会では、15人の質問者のうち約半数が宝塚問題や企業体質を問いただした。20年以上経営を主導する長期体制の問題を指摘した株主に対し、角氏は「去就は自覚している」と回答した。