【バンコク共同】タイ検察は18日、王室への侮辱を禁じた刑法の不敬罪などで、タクシン元首相(74)を起訴した。タイメディアによると、タクシン氏は同日、首都バンコクの刑事裁判所に出廷し、保釈を認められた。弁護士は記者団に「闘う準備はできている」と説明し、無罪を主張する方針を示した。
タクシン氏は政権与党のタクシン派「タイ貢献党」の実質的な指導者。同党がかつて対立した保守勢力との大連立に合意し、昨年8月に約15年ぶりに国外の逃亡先から帰国した。
起訴の背景には、帰国後、政界で想定以上に存在感を高めているタクシン氏の動きをけん制したい保守勢力の力が働いたとの指摘がある。