【パリ共同】6~7月のフランス国民議会(下院)選で反移民を唱える極右政党、国民連合(RN)の優勢が伝えられる中、サッカーのエムバペ選手らフランスのセレブが次々と極右への反対を表明している。先週末にはパリで大規模な反極右デモも発生。RN陣営は選挙行動に影響が出る可能性もあるとみて神経をとがらせている。
「極端な考えには反対だ」。エムバペ選手は16日、ドイツでの記者会見で、RNを念頭に反対の意思を明言した。「過激なグループが権力の座に非常に近づいている」と付け加え、若者に投票を呼びかけた。
フランス・サッカー界の大スターによる政治的な発言は物議を醸した。ウデアカステラ・スポーツ相は「模範的だ」と称賛。一方、RN支持者らからは反発を招き、バルデラ党首は「大金持ちが生活に困っているフランス人に道徳の教えを説いているのは不快だ」とエムバペ選手を批判した。
ユーチューバーでフランス屈指のインフルエンサー、スクイージーさんも自身のインスタグラムで「極右の急速な台頭」を警告。