京都市観光協会は20日、祇園祭のハイライトとなる前祭の山鉾巡行(7月17日)で販売する「プレミアム観覧席」について、酒類や食事の提供を見送ると発表した。八坂神社の野村明義宮司(65)が酒類提供を問題視し協会理事を辞任する意向を伝えたことを受け、方針を転換した。野村宮司は協会と共に記者会見し「話し合いができた」として理事継続を表明した。
会見で協会担当者は「しっかりと説明できておらず大いに反省している」と述べ、今年は冷たいソフトドリンクだけを提供するとした。野村宮司は「ショーを見るように酒を飲むのは違和感があった。より良い祇園祭にしたいということで一致した」と話した。