沖縄県は20日、能登半島地震に見舞われた石川県輪島市の輪島塗職人と、2019年の火災で大半が焼失した首里城(那覇市)の復興に関わる琉球漆器の職人の交流事業を本年度中に実施すると明らかにした。両県の職人が学び合う機会を設けるため、石川県と共同企画する。「災害と火事という違いはあるが、復興に向け機運を一緒に盛り上げたい」としている。
沖縄県によると、秋以降に石川県から沖縄へ職人を招待し、双方の技法を紹介し合う予定。親子向けの漆塗り体験講座も企画する。
再建中の首里城正殿では今後、漆による塗装作業が本格化する。漆の産地や塗り重ねる作業工程などは両県で異なるという。