経団連ダイバーシティ推進委員会の魚谷雅彦委員長(資生堂会長)は20日、東京都内の日本記者クラブで記者会見し、選択的夫婦別姓制度の法制化について「国民の意識や社会環境が変容しているので、迅速な議論と決定が求められている。先送りできない最重要課題だ」と述べた。経団連が10日に選択的夫婦別姓制度の早期実現を求める提言を発表したことを受けて会見した。
魚谷氏は「姓名は性別にかかわらず、その人格を示すものだ。築いてきた実績や信用、人脈などキャリアそのものだ」と強調。その上で「自ら姓を選択できるように社会制度を見直すことは、自らのキャリアやアイデンティティーを守る観点からも大切だ」と話した。