梅雨前線や低気圧の影響で、九州では21日朝にかけて大雨となった。気象庁は午前5時20分ごろ、鹿児島県で線状降水帯が発生したとして「顕著な大雨に関する気象情報」を発表。土砂災害や洪水への警戒を呼びかけた。
気象庁によると、鹿児島県では記録的な雨となった。21日朝までの24時間雨量では、指宿市で400ミリを超えてこの地点の観測史上最大を更新した。同県内では、24時間雨量が6月として最大を記録した地点や、1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨を観測した地点も続出した。
川の水位が「氾濫危険水位」に達するなど、災害の危険性が高まり、避難指示を出した自治体があった。
熊本県、宮崎県でも21日朝までの24時間雨量が200ミリを超えた場所があった。
梅雨前線は中国大陸から九州を経て日本の南に延びている。前線上の低気圧は九州を通過し、本州の南岸を東へ進む。前線の活動は活発で、22日にかけては大きく動かず停滞する見通しだ。
22日午前6時までの24時間予想雨量は、九州南部の多い所で150ミリの見込み。