【ハノイ共同】ベトナム共産党は21日、中央委員会総会を開き、ディン・ティエン・ズン党政治局員(63)の辞任を承認したと発表した。党の規則に違反し、党の威信を傷つけたとして責任を問われた。具体的な内容は不明だが、事実上の解任とみられる。政治局員は一党支配のベトナムで党最高指導部メンバー。政治局員の解任や引責辞任は約1年半で7人目となる異例の事態だ。
ベトナムでは最高指導者のグエン・フー・チョン党書記長(80)が汚職追及運動を進めている。
ズン氏は2013年から21年に財務相を務めた経済通。政情が不安定化しているとの懸念が外国企業を中心に高まり、投資減や成長鈍化の恐れがある。