財務省の神田真人財務官は24日、省内で報道陣の取材に応じ、足元の円安ドル高進行について「過度な変動があれば国民経済に悪い影響をもたらす。適切な行動をいつでも取る用意がある」と市場をけん制した。外国為替相場は4月に為替介入に踏み切ったとみられる1ドル=160円台に迫るが「特定の水準は考えていない」とも語った。
神田氏は、為替相場はファンダメンタルズ(基礎的条件)に沿って安定的に推移するべきだとし「1回の統計や誰かの発言で、何円も動くようなファンダメンタルズの変化は考えられない。そういう動きは投機だと見なさざるを得ない場合が多い」と述べた。