東京都江戸川区は高さ115メートルのタワーや河川に設置したカメラの画像を人工知能(AI)が分析し、市街地の火災や河川の増水を自動検知する防災システムを整備した。被害をいち早く把握し、住民への迅速な避難呼びかけに役立てる。システムを提供するキヤノンITソリューションズ(東京)によると、複数の自治体や消防から導入の問い合わせがあるという。
展望台を備えた区立文化施設「タワーホール船堀」。タワーの上部に取り付けられたカメラは、約2キロ先まで見渡せる。AIは画像を24時間体制で解析し、火災の煙を検知すると区の担当職員にメールですぐに知らせる。AIは夜間や悪天候時でも画像から煙を見つける。