今夏にも原発の使用済み核燃料が初めて搬入される計画の中間貯蔵施設(青森県むつ市)について、県は2日、青森市で県民向けの説明会を開いた。住民からは、貯蔵終了後の燃料搬出先が具体化しないことを懸念する声が相次いだ。県は5日までに県内の他5カ所でも説明会を開く。
説明会では、施設を運営するリサイクル燃料貯蔵や燃料搬出元の東京電力が事業計画や安全対策を説明。県も事業者と結ぶ安全協定の案を示した。
県が5月に示した協定案では、燃料の貯蔵期間は最長50年間とされているが、搬出先の明記はない。住民側からは「搬出先が不透明だ」「50年後に燃料はどこへ行くのか」といった意見が出た。