政府は5日、民間企業や大学による宇宙分野の技術開発を後押しする総額1兆円規模の「宇宙戦略基金」制度で、支援対象の公募を始めた。基金を設置したJAXAが総合調整役を担い、政府の実施方針などを踏まえて2024年度内にも支援先を選ぶ。
政府の宇宙技術戦略を基に、輸送、衛星、探査の3分野に大別される計22のテーマが対象。このうち公募を始めたのは、多数の小型衛星を連携させて運用する通信網の構築、月面での水資源探査技術など5テーマ。残りも順次、公募を始める。
高市早苗宇宙政策担当相は5日の記者会見で「幅広い皆さまから、積極的、意欲的な提案を期待している」と述べた。