【台北共同】台湾中部の景勝地、阿里山を走る山岳鉄道「阿里山森林鉄道」が6日、全線で開通した。2009年や15年の台風で一部路線が土砂崩れで崩壊し、新たなトンネルを掘削するなどし復旧を目指していた。
この日午前、復旧後初となる阿里山駅行きの列車が嘉義駅を出発。乗客らは嘉義駅のホームに停車する列車を写真に収めた。全線復旧の式典は今月19日に開催予定。
阿里山鉄道は日本統治時代の1906年、切り出した木材の運搬目的で着工された。本線は嘉義駅(標高約30m)から阿里山駅(同2216m)までの約71キロ。これまでは嘉義―十字路(標高1534m)など一部区間での運行にとどまっていた。