和歌山県那智勝浦町の世界遺産・熊野那智大社で9日、「那智の扇祭り」(14日)を前にご神体「那智の滝」の上に架かるしめ縄が張り替えられた。
高さ133mの滝の落ち口で白装束に烏帽子姿の神職が命綱を着けて作業。滝の水に足を取られないように長さ約26m、重さ約4キロの新しいしめ縄を慎重に取り付けた。
神職の井戸大輔さん(43)は「今年は世界遺産登録20年。扇祭りには多くの参拝者が来られると思う。無事に終えられるよう願っている」と話した。
張り替えは年の瀬にも行われる恒例行事。那智の扇祭りは滝の前で氏子らが12本の大たいまつを担いで勇壮な炎の乱舞を見せる火祭りとして知られる。