内閣府は16日、日本が2023年末時点で国内外に保有するプルトニウムの総量が前年から約0・6トン減少し、約44・5トン(うち核分裂性は約29・4トン)だったと国の原子力委員会に報告した。関西電力高浜原発3号機(福井県)で、プルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料をプルサーマル発電で消費したため。減少は3年連続。
国内保有は約8・6トン、海外保有は約35・8トンで、うち英国に約21・7トン、フランスに約14・1トンだった。
日本は英国とフランスに再処理を委託してきた。核兵器に転用可能なため大量保有には国際社会からも懸念されており、政府は保有量を削減する方針。