原子力規制委員会は17日の定例会合で、東京電力福島第1原発で計画されている本格的な溶融核燃料(デブリ)取り出しの安全確保策について、東電と原子力損害賠償・廃炉等支援機構と意見交換することを決めた。
東電は8月にも2号機で初めてデブリの試験的採取に着手する。数グラムから徐々に量を増やした後、2030年代に3号機で本格的な取り出しを始める計画。
機構は今年3月、デブリを露出させたまま取り出す「気中」と、充填剤で固めて掘削する「充填固化」の2工法の併用が有力との報告書を取りまとめている。東電は1~2年程度かけて具体的な設計を検討する。