国際花と緑の博覧会記念協会(大阪市)は17日、自然と人間の共生に貢献した研究者に贈る今年のコスモス国際賞に、英ケンブリッジ大のウィリアム・サザーランド博士(68)を選んだと発表した。科学的な知見を活用して生物多様性の減少を食い止める「保全科学」の先駆者で、膨大な情報を精査し、有効な対策を導き出す手法を開発したことが評価された。
サザーランド博士は、日本語を含む17カ国語で書かれた160万件もの研究論文を国際チームのメンバーと共に精査。保全活動の成功や失敗について8600件以上の情報をウェブサイトで無料公開した。
11月12日に大阪市内で授賞式を開き、副賞4千万円を贈る。