熊本県大津町の国際交流事業で昨年夏、訪米中の女子中学生がプールで溺れ死亡した事故に関する町の検証委員会が16日、金田英樹町長に報告書を提出した。報告書概要によると、最大水深約4メートルのプールの構造が随行職員に伝わらず、参加生徒に深い区域への立ち入りを禁じていなかったのが主な原因としている。
報告書は町に「危機認識と対策が十分でなかった」と指摘。検証委の委員長を務めた熊本大の中川保敬名誉教授は取材に「プール施設がどういう状況なのか、参加者も理解していなかったことに大きな原因がある」と述べた。
ネブラスカ州を訪問していた中学生が昼食後に参加者らとプールで泳いでいる際に溺れた。