昨年のノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の木戸季市事務局長(85)が16日、事務局長を退任する意向であることを共同通信の取材に明らかにした。「岐阜県原爆被爆者の会」会長は同日付で退いた。
「健康上の理由から会長を続けることがきつくなった」と打ち明けた。被団協にも退任の意向を伝えているという。岐阜県原爆被爆者の会の会長退任については「退任するが、被爆者として生きてきた、この生き方を最後まで全うしたい」と話した。
木戸さんは、5歳の時、長崎市の爆心地から約2キロの自宅前で被爆。2017年から被団協事務局長を務め、国内外で被爆体験を語り、核兵器廃絶を訴えてきた。