【ワシントン共同】トランプ米大統領は20日、ホワイトハウスで次世代ミサイル防衛構想「ゴールデンドーム」について発表し、宇宙空間にミサイルを検知、迎撃する手段を配備する方針を明言した。中国やロシアの抑止を念頭に置いた壮大な計画が本格始動する。
トランプ氏は「次世代の技術を陸、海、宇宙に展開する」と述べ、米国本土を領域横断的に守る態勢を構築すると強調した。計画を推進する責任者に宇宙軍作戦副部長のグートライン大将を指名。カナダも参加を希望していると明らかにした。
総費用は1750億ドル(約25兆2千億円)になる見通しだと説明。地上配備型迎撃ミサイル(GBI)や高高度防衛ミサイル(THAAD)、地対空誘導弾パトリオット(PAC3)などを使う現行の防衛網と統合し、自身の任期が終了する2029年1月までに完成させる目標も示した。
同席したヘグセス国防長官は「通常兵器か核兵器かを問わず、どんな攻撃からも米本土を守る」と語った。