チベット問題を話し合う国際会議が3日、東京都内で始まった。中国チベット自治区で政治的な抗議運動に関わったとして収監された経験を持つ亡命チベット人の女性ナムキ氏が「今も多くの政治犯が中国当局の抑圧下で苦しんでいる」と窮状を訴えた。
会議はチベット亡命政府議会の主催で、29カ国から議員や研究者ら約130人が参加。4日に閉会する。
ナムキ氏は2015年にチベット仏教最高指導者ダライ・ラマの肖像画を掲げて行進した際に警察当局に拘束されたと説明。国家に対する分離主義的行為を実施したとの罪で懲役3年となり収監された。「貧しい食事、寒さ、軽蔑など多くの苦しみに耐えた」と証言した。