【ソウル共同】韓国統一省は9日、北朝鮮へ人権問題を訴えるビラを散布している韓国の団体に中断するよう求めた。韓国憲法裁は前政権下の2023年9月にビラ散布の禁止は「表現の自由を抑制する」として違憲と判断。その後、統一省が中断を求めたのは初めて。李在明大統領の就任を受け、対応が変化した。
北朝鮮は以前から韓国の団体が飛ばすビラに激しく反発。20年、韓国の文在寅政権は緊張激化による南北軍事境界線周辺の住民の安全を守るためとして、ビラ散布を禁じる法改正を行った。一方、尹錫悦政権は憲法裁の違憲判断が出た後、ビラ散布を制止しなかった。