【エルサレム、テヘラン共同】イスラエル軍は16日、イランの首都テヘランにある国営テレビ本部を攻撃した。「軍事用の通信指令部として利用されていた」と主張した。イランは17日もミサイルを発射し報復攻撃した。イスラエル北部ハイファのエネルギー会社は16日、イランの攻撃で大きな被害を受け、全ての石油精製所を閉鎖したと発表した。精製所はイスラエル最大級という。
イスラエルのネタニヤフ首相は16日の記者会見で、イランの核関連施設に打撃を与え、多数のミサイルを無力化したとし「勝利に向かっている」と強調した。双方の交戦は沈静化の兆しが見えない状態となっている。
イラン国営テレビは生放送中に攻撃を受け、司会者が避難する様子が放映された。イスラエル軍は事前に攻撃を強化すると警告し、周辺住民に退避を通告していた。
イラン大統領府によると、ペゼシュキアン大統領はトルコのエルドアン大統領と電話会談し、交戦を激化させる意図はないとする一方、いかなる攻撃にも「同じレベルの対応を取る」と語った。