【キーウ共同】ウクライナで汚職捜査専門の2機関の権限を弱める法改正が実施されたことへの抗議活動が23日、国内各地で行われた。当局発表などによると首都キーウや東部ハルキウ、西部リビウなど20以上の都市で計1万人以上が参加。ロシアの侵攻後初の大規模デモとなり、戦時下で高支持率を誇るゼレンスキー政権の基盤が揺らぎかねない事態となった。
ソ連から独立後、汚職がはびこってきたウクライナで、汚職撲滅に逆行する動きに市民が激しく反応した。欧米からも懸念の声が相次ぎ、ゼレンスキー大統領は23日、方針を撤回。2機関の独立性を担保する新たな法案を議会に提出すると表明し、火消しに走った。