【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会は11日、イスラエル軍によるイスラム組織ハマス幹部を狙ったカタールでの空爆を巡り、イスラエルの名指しを避けた上で、空爆を非難する報道声明を発表した。イスラエルを擁護してきたトランプ米政権も同意し、不十分な通知で同盟国での攻撃を実施したイスラエルへの不満を高めていることが鮮明になった。
声明発表には全15理事国の同意が必要。決議や議長声明とは異なり、公式な記録には残らない。
カタールの首都ドーハにはハマス政治部門の拠点がある。カタールは米国などと共にパレスチナ自治区ガザの停戦交渉を仲介している。