【ニューヨーク共同】米ニューヨークの国連本部で12日、21日の国際平和デーを前に、日本から贈られた「平和の鐘」を鳴らしてパレスチナ自治区ガザの戦闘やウクライナ侵攻などの終結を願う式典が開かれた。グテレス事務総長は「国連は80年前に平和の理念を追求するため創設された。銃声をなくし、外交の力を強くするために行動しよう」と呼びかけた。
平和の鐘は、太平洋戦争で多くの戦友を失い、後に愛媛県宇和島市長を務めた故中川千代治さんが1954年、国連本部に寄贈した。式典でグテレス氏と共に鐘を鳴らした中川さんの娘高瀬聖子さん(77)は「父の平和への願いを込めた」と述べた。