小泉進次郎防衛相は29日、ヘグセス米国防長官と防衛省で初めて会談した。防衛費を2027年度に国内総生産(GDP)比2%に増額する政府目標の25年度中の前倒し達成や、国家安全保障戦略など安保関連3文書の改定検討を伝達。同盟に基づき、日米両国がインド太平洋地域の平和と安定に責務を果たす方針を共有した。
会談で小泉氏は、引き続き主体的に防衛費増額に取り組む決意を伝えた。
小泉氏は会談後の共同記者会見で、安保関連3文書の改定方針に触れ「日本の防衛力をさらに強化し、日米同盟の抑止力、対処力は一層高まっていく」と述べた。中国が十分な透明性を欠いたまま軍事力を広範かつ急速に増強させていると指摘し「わが国周辺の軍事動向を強い関心を持って注視し、冷静かつ毅然と対応していく」と説明した。
会見でヘグセス氏は「日米同盟は中国抑止のために非常に重要だ」と強調した。日本の防衛費増額の「速やかな実行」に期待を示した一方、具体的な額の要求はしていないと述べた。
